夏に見える星雲・星団、土星一気に紹介! まだ間に合う!2022年夏の天体観測
夏には、有名な星雲・星団が良く見えます。更に、今年は土星も見ごろとなっています。この投稿では、2022年夏に見える星雲・星団、土星等をご紹介します。写真だけでなく、天体望遠鏡でリアルタイムに観測する星々は、最高です。まだまだよく見えますよ!今からでも間に合います。
目次
メシエ20 いて座/三裂星雲 (散光星雲)
南の空低く、いて座にある三裂星雲は、その名前のとおり、明るい散光星雲が暗黒星雲によって3つに引き裂かれたように見えます。散光星雲とは、ガスやチリの集まりが近くの星に照らされてぼんやりと見えているものです。望遠鏡でしばらく眺めていると、色はなかなかわかりませんが、三つに裂けているような形がだんだんと浮かび上がってきます。
メシエ16 へび座/散光星雲&散開星団
有名な散光星雲&散開星団です。散開星団とは、星が集まって見えるところで、このメシエ16は、散光星雲と散開星団が重なって見えています。残念ながら写真で赤っぽくみえる散光星雲部分は、望遠鏡ではなかなかみえませんが、散開星団部分は星の固まりとして良く見えます。中央付近に象の鼻のように見えるのは、「創造の柱」というニックネームで知られています。それは、ここで星が生まれている、と言われているからです。
メシエ27 亜鈴状星雲(惑星状星雲)
筋力トレーニングに使う鉄あれいの姿に似ていることから、あれい星雲と呼ばれているこの星雲は、惑星状星雲のひとつです。惑星状星雲とは、小さい望遠鏡で観ると、惑星みたく見えることからそのように呼ばれています。割と小さいものが多いのですが、この亜鈴状星雲は、比較的大きな部類になります。望遠鏡でみると、この鉄アレイのような形と細かな模様がある程度見えて、結構神秘的な姿です。
メシエ57 環状星雲/惑星状星雲
七夕のおりひめ星の星座、こと座にある惑星状星雲の一つであるメシエ57は、ドーナツみたいな形で有名です。この小さなドーナッツは、望遠鏡で観ると実に神秘的です。天の川の近くなので、星が多い場所ということもあり、細かい星がまたたく中に、ぽっかりとドーナッツが浮かび上がっている姿がわかります。
メシエ13 球状星団
メシエ13とは、球状星団と呼ばれる分類の星団ですが、写真をみていただくとわかる通り、数百以上の星が一か所にボールのように集まっています。この細かい星は、望遠鏡で観た瞬間は、ぼーっと丸い塊に見えるのですが、しばらく眺めていると、ざらざらしていることがわかります。
白鳥座の網状星雲(散光星雲)
網状星雲は、その名の通り網の目のように見えるガスの固まりです。非常に広い範囲に広がった星雲ですが、2万年前に星が爆発した名残だと言われています。距離は1600光年の彼方にあり、今でも秒速100キロ程度の速さで膨張を続けています。2枚目の写真は、右下のベールみたいな部分を拡大した写真です。実に細かい網目模様で神秘的ですが、残念ながら望遠鏡で眺めても何も見えません。写真に撮影したときだけこのような美しい姿を見せてくれます。
北アメリカ星雲、ペリカン星雲
この二つの星雲も残念ながら肉眼では見えませんが、写真に撮影するとこのような特徴的な姿を現してくれます。左側の北アメリカ星雲は、アメリカからメキシコのあたりの形にそっくりですね!
その右側にあるペリカン星雲は、ちょっと暗くてわかりづらいかもしれませんが、くちばしの大きなペリカンがアメリカ大陸を眺めているようです。私個人としては、スーパーマリオのノコノコに見えます。
土星
見頃を迎えている土星です。夜暗くなる20時頃からとてもよく見えています。
惑星の中でも、土星は小さな望遠鏡で眺めてもとても神秘的に見えます。初めて見たお客様は、口をそろえて「これホンモノですよね??」と驚かれます。
まとめ
いかがでしたか?夏の有名な星雲・星団と、今が旬の土星のご紹介でした。
九十九里星空の宿夕凪では、ご宿泊者の皆さんに無料で天体観測体験をご提供しています。
詳しくは、お気軽にお問い合わせください。